題名なし

乱れ宵へ向かって早歩き
瓶底に沈むドス黒い欲望が
まだかまだかと
ぼくを呼んではほくそ笑む

黙れと叫んで汗垂らし
グルグルまわるアドレナリン殺し
平常心だって言い聞かす
そう、なんてことない色欲

街灯が橙色に横顔照らす
全身の細胞がきみを招く
どうしようもない
もうただ、どうしようもない

後悔ならとことんしよう
ゲロに塗れて新たになろう
見返りなんていらないよ
悔いて朽ちてまた会う日まで